今年になってから毎晩本書を(『万葉集』と交互に)読んでいました。
どうも今の私にはひとつひとつの詩を識別する気力がなく、「言葉・独り・沈黙・死」について書かれていた気がするという詩集全体の印象しか抱けなかったのですが、
心惹かれた言葉のつながりをひろって楽しみました。たくさんありました。
初見の詩をひとつひとつ味わうまではできず、また、別々の詩のイメージをまとめてしまっているのはちゃんと読んだと言えないとは思いますが、
長田さんの形にした思いと考えをまた繰り返し読もうと思います。読書リハビリです。
本書は、普段は気づかないけれども身近なテーマを言葉にしてくれていて、夜寝る前にラジオのようにつきあってくれる友人です。