旅先にいます。
一人での異国、また乗り継ぎに長時間かかるので、旅の友を連れてきました。
が、滞在先ではいろいろな人に会って本を読む時間などなく、往路は前日の仕事の疲れによる頭痛で読めなくて、やっと今からです。
4年ぶりの海外で、入国審査にへどもどします。
物価の高さにも驚きです。円の弱さを実感します。空港で売っている水がとても高価な飲み物なのに慄いています。
甘露のつもりで飲んでいます。
もっと早く行きたかったのですが、パンデミックにまつわる「 ワクチン接種3回じゃない人は帰国前に検査必須」という謎の決まりのせいで、なかなか行けませんでした。すぐに検査ができて紙が出る国ばかりじゃないので。
そして待ちに待った、しかし根拠薄弱な謎の解除。
政策決定している人たちの顔や名前が全く見えなくて不気味です。
根拠薄弱でも、判断して決めたなら首相だの厚労省の偉い人だのが「明日からやるぜ!」と言えばいいのにと思います。
本当に無責任な人たちが国を動かしていますね。
いつまで日本のパスポートは信頼されるのかしらなど未来に対して悲観的になってしまいます。
金食い嘘つき国会議員たちに対しては憤怒の気持ちがたくさんあります。
人は道端の犬の糞や吐瀉物を不快だから見ないようにするでしょうが、私はそれと同じことを不快な政治家たちに対してもついしてしまいます。もしこれをたくさんの人もしているのなら、顔の見えない偉い人たちが何十年も好き放題できるのでしょう。
「文句があるならお前が政治家になってみろ」という卓袱台やら将棋盤やらをひっくり返すようなことを言う人がいますが、そういう人も結局は問題を放置しているのだと思います。もしくは政治家の身内かもしれません。
政治家のニュースや言動などを見ると、はらわたが煮えくり返り、気炎を上げ始めると長くなるのでここで止めます。
大切な友について。
まだ読んでいませんが、
友その1 恩田陸『鈍色幻視行』
重いけど読みたくて持ってきました。まだ途中ですが好きなタイプの恩田陸さんの本です。
セレクション版です。
届いてから少し目を通し、ゆっくり読もうと思いながらちゃんと読む時間がなく持ってきました。音楽がなくても歌詞を読めば声が、ギターの音が頭の中に流れます。
友その3 長田弘『子どもたちの日本』
いまや絶版です。後日ゆっくり書きたいと思います。
友その4 『幸田露伴』
この友についても後日。
友その5 田村隆『かくし包丁』
恩田陸さんのエッセイで紹介されていたお料理随筆。詩人の田村隆一さんとお名前が似ています。
友その6 養老孟司『遺言』
まだ読んでいなかったので旅行前に買いましたが帰国後読むことになりそうです。
既読本も持って行こうと思い鞄に入れましたがまた今度読みます。
友その8 エラリー・クイーン『9尾の猫』
同じく既読本。
ちょっと欲張り過ぎて、重いですが安心です。
キンドルは持っていません。あればいいかもなとは思いますが、なくても大丈夫、という存在です。
乗り継ぎの飛行機の搭乗までまだ時間はたっぷりなので、今から読みます。
上記8冊は、一人で心細い道中の大切な友人です。