橘芳 本との交友

読んだ本の整理を兼ねた本との交友録です。

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

エルジェ『タンタンの冒険』シリーズ

小学生の頃に図書館に行ったら、未読の本がないか必ず確認しに行っていた。 当時、たくさんある話をとびとびに読んでいたので、時系列には整理しきれず、話の意味もわからなかったところ多々だったと思うが、セリフが面白くて読み込んで覚えるほど気に入って…

三羽省吾『イレギュラー』/さとうさくら『スイッチ』

前回から続き、若い方に偶然手に取ってもらえるなら「ぜひこれを」と思う本の2冊目。 三羽省吾『イレギュラー』 漫画が好きな人なら楽しめるのではないだろうか。表紙のボールが印象的。 本書は、水害にあった町の高校の野球部と、エリート野球部の交流のな…

金城一紀『レヴォリューションNo.3』

読書好きとして、ちょっと言いにくいけど言いたいことがある。 「これ読んでみて」だ。 特に、本を読まない人に「読んでみて」というのは、なかなか言いにくい。 意に沿わないことを「強要された」と感じさせる可能性が高いし、また、自分の趣味を押し付けて…

中島敦『悟浄出世』『悟浄歎異』

『山月記』『名人伝』など有名どころは色々な本で読むチャンスがあるが、それ以外の作品に触れるには受け身ではいけない。前進あるのみだ。 私は、『中島敦』(ちくま日本文学) を図書館で借りて、欲しくなりその後買い求めた。古典の注釈の多くは巻末につい…

寺村輝夫『こまったさん』シリーズ

なつかしの「こまったさん」。 先月、書店にてキャンペーンが行われていたらしい。(うちは田舎のため大型書店がなく残念) 中川李枝子さんが著書で、25年以上経った絵本は本物と書いていらっしゃったが、こまったさんは誕生から39年だそうだ。 同じ著者の本…