今からウン十年前、幼稚園でもらった絵本に再会です。
やっぱり記憶どおり、よい絵本でした。
いい本、必要とされる本は、きっとなくならずに、ずっと存在していくのですね。
町や地底、ロボットの国の様子が魅力的に描かれていますし、登場人物、動物みんな温かです。
子どものときから、キノコの場面は印象的でした。今思えば、食べてみたフープ博士はかなりのチャレンジャーです。
ぜんまいロボットくんの決断は、いま読んでも強く心に響きます。
ロボットのくにの様子は、フープ博士が言ったように、「なんてうつくしい町だ」と思います。
ただ、大人になった今なら、ぜんまいロボットくんと新しいロボットたちが共存する世界も目指せるのではないかとも思ってしまいます。だって、また部品が必要になったらどうするの??
「ルネくん、いい大人になってくださいね」と祈らずにはいられません。さて、ひるがえって自分はどうか…。
わからない…。だからこそ、この絵本を必要としたのかもしれません。
再読してよかった。
もし身近に子どもがいたら、その子が手に取れる場所においておきたいと思います。
本書は、ずっと離れていたけれども、子どものときから忘れられない友人である。